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柳生十兵衛

慶長12年(1607)生まれ。12歳の頃から三代将軍家光に小姓 (主君のそばで雑用をする武士)として仕えます。

20歳の頃より12年間諸国漫遊の旅に出ますが、その間の行動は記録がなく不明です。この当時は、徳川に反旗を翻そうとする勢力がまだ各地に残っていたと見られ、その動向を探るため、父宗矩の命に従い情報収集活動をしていたのではないかという説があります。

柳生家は、もとは大和柳生の地の豪族でしたが、豊臣秀吉の頃は領地を取り上げられ流浪の日々を送っていました。新陰流は柳生家二代目石舟斎宗厳の頃完成されたといわれ、徳川家康の面前でこれを披露する機会を得て認められました。石舟斎は自身の代わりに五男の宗矩を幕下に送り、失った領地の回復を図り、新陰流を広めようとします。

宗矩は政治的手腕を発揮し、関が原の戦いに際して功績をあげ、徳川家二代目秀忠の武芸師範となり、以後柳生新陰流は天下の流派となります。

十兵衛は宗矩の長男で、剣術の腕前は父をしのぎ、天才剣術家としてその名を轟かせていました。彼から剣術を習おうと集った門弟は、一万人を超えていたといわれています。

片目の剣豪として描かれることが多く、これは、小さい頃、父宗矩と剣術の稽古をしていた時に傷つけ失った、という説がありますが、事実は定かではありません。慶安三年(1650年)、43歳の若さで亡くなります。

政治的な手腕を発揮し、柳生家の基盤を築いた父宗矩と対比させて、十兵衛は、奔放で野生的な魅力あふれる剣豪として描かれることが多く、 近衛十四郎、千葉真一らが代表的な十兵衛役者として挙げられます。

<登場時代劇映画>
柳生武芸帳 (1957)
柳生十兵衛暗殺剣 (1964)
柳生一族の陰謀(1978)
魔界転生 (1981)
魔界転生 (2003)

(参考文献)
「別冊太陽 時代小説のヒーロー(平凡社)」
「今日は何の日」http://www.ffortune.net/social/people/nihon-edo/yagyu-zyube.htm