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子連れ狼

子連れ狼は、1972年から1976年にかけて週刊漫画アクションに連載されていた劇画シリーズで、原作は、数々の傑作劇画を世に送り出してきた小池一夫と小島剛夕のコンビです。

「水鴎流」の達人、拝一刀は、柳生一族の陰謀により公儀介錯人の職を追われ、更には愛する妻をも殺されます。

一刀は冥府魔道に生きることを決意。柳生家への復讐を胸に秘め、金五百両で仕事を請け負う暗殺者として生計を立てながら、愛息大五郎とともに流浪の旅に出ます。

この、冥府魔道の正確な意味は分かりませんが、数冊の時代劇関係の本を読むと、人間としての感情を捨て、人の世のルールを超えて復讐に生きる者の道理というような意味のようです。細かい解釈をあえてしなくても、映画を見れば、拝一刀が全て体現しています。

次々と襲い掛かる敵のアクロバティックで奇想天外な攻撃を表情一つ変えずにかわし、ハードに斬って捨てる様は、痛快さを超えて衝撃的です。

また、一刀は、時代劇史上トップクラスではないかと思われるほどセリフの少ない、ストイックヒーローです。それだけに、要所要所で吐く短いセリフには不思議な説得力があります。

最初の映画シリーズでは若山富三郎が主演し、冥府魔道に生きる拝一刀を強烈に印象付け、その後、テレビシリーズで中村錦之助が演じ、一般的な子連れ狼ブームを呼びました。後に田村正和主演で映画が一本製作されています。