河内山宗俊(1936)
監督:山中貞雄 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、原節子
<映画紹介>
居酒屋の女将の情夫、河内山宗俊と用心棒の金子市の丞。その日をあてどなく暮らす二人は、喧嘩から一転、意気投合。実の弟の起こした不始末で身売りを覚悟する甘酒屋の娘を救おうと、一世一代の賭けに出る。天才と呼ばれながら29歳でこの世を去った山中貞雄監督の現存する3作品のうちのひとつ。
<感想>
「丹下左善余話 百万両の壺」でも感じた、戦前の時代劇とは思えないスマートなユーモア感覚にあらためて感服。基本は、市井に生きるドロップアウト気味の男達の人情物語ですが、ラストへ向かって風雲急を告げる展開となっていき、この作品の見せ場でもある、路地裏の狭い水路でのチャンバラシーンでは、凄みと悲壮感を感じます。山中監督のチャンバラ時代劇をもっと見てみたい、という気にさせる作品。
